北海道、南九州などに広く分布する白色、粗しょうな火山噴出物の総称です。シラス中に含まれる火山ガラス微細粒子を1000℃~1200℃善後で短時間熱処理の結果得られる微細なガラス質中空体「シラスバルーン」がシラスの主原料です。シラスバルーンはSiO2(シリカ)約75%、Al2O3(アルミナ)約25%の化学組成をもつ無機物で容積比重が極めて小さく(0.14~0.32)かつ不熱性で高融点、高温化においても不活性な有毒ガスを発生しない自然素材です。
自然素材塗装・シラス塗り・漆喰塗装
シラス塗り
シラスとは?
シラスの特性
塗料としてのシラスには、いろいろな性能があります。
人に優しい自然素材
主成分がシラスバルーン、体質顔料、パルプなど、自然素材を使用し、VOC(化学物質)ホルムアルデヒドなどの有害物質を含みません。
快適な室内空間
多孔質で表面積が大きいシラスバルーンは吸放温機能が高く、空気中の生活臭や有害物質を吸着するため、室内を快適に保つことが出来ます。
暖かく静か
乾燥時には内部に多くの空気層を含むため、断熱性や吸音性を有し、市販の硅藻土塗材に比べて、比重が1/3と非常に軽く、塩ビクロス等の上にも天井にも施工が可能ということ。
デザイン空間
また自然素材がもつ温もりもある空間を演出でき、デザイン性にすぐれ、調温(温度コントロール)機能を有するので、健康空間を実現できるという事です。
しかし長所だけではなく、素材が硬質でないため、キズが付きやすいという欠点もあります。
漆喰塗装
漆喰とは?
日本の伝統素材といって古くから住宅等に用いられてきた。塗装材で、消石灰を主原料とし、これにフノリ、ツノマタなどの膠着(こうちゃく)材と、ひび割れを防ぐ為の麻などの繊維質を加えて水で練り上げた材料です。
漆喰の特性
日本の自然環境にあった塗装材 - 漆喰
自然素材の独特な風合いと質感に加えて防火性、消石灰の作用によるホルムアルデヒドや硫化水素の吸着分解性、空間の湿度を適度に調節し結露などを防止する調湿性、強アルカリの消石灰作用による、カビや細菌の増殖を抑える防カビ抗菌性、そのほか多孔質の為の遮音性や遮光性にもすぐれているといわれています。
乾燥後の収縮率が高いため、ひび割れするのが欠点ですが、風土変化が激しい日本にあって平安時代から使用され数百年にわたり城郭建築を守り続けてきた漆喰は、最も持続性の高い自然素材の塗装材と言えます。
またこのような性質を持つ漆喰は、シックハウスやアレルギー疾患に有効と考えられています。
漆喰のメリット
- 防火性が良い
- 通気性が良い
- 遮音性が良い
- 遮光性が良い
漆喰のデメリット
- 乾燥後の収縮率が高い為、ヒビが入りやすい
- 高価である